刑事事件
2009年から始まった裁判員制度や、ちかん冤罪事件等に関する裁判が映画の題材とされることもあって、刑事事件に対する関心が高まっています。
刑事事件とは、罪を犯したと疑われている人(被疑者又は被告人と呼ばれます。)が、本当にその犯罪を犯したのかどうか、犯したならばどのような刑罰が適正かを決める手続です。
刑事事件において、弁護士は、被疑者又は被告人の弁護人となり、被疑者・被告人の権利を守ります。
弁護活動の内容は多岐にわたりますが、警察等に逮捕された場合に身柄の釈放を求めたり(よくあるご質問 参照)、身柄拘束中に必要な事項について家族と連絡をしたり、時には裁判で無罪を主張し有罪に結びつく証拠の疑問点を明らかにしたりすることもあります。
罪を犯したことが間違いない場合には、執行猶予の判決を求めたりします。
そのために被告人に反省してもらい、それを法廷でどう表現していくか相談したり、被害者と示談交渉を行ったり、身柄引受人に裁判に出廷してもらうこともあります。
当事務所の弁護士は逮捕された方やそのご家族の方に、その時々の状況を的確に説明して不安を取り除き、罪を犯していない場合には、不起訴・無罪が獲得できるような弁護活動等を行い、罪を犯している場合には執行猶予判決を含めた適切な処罰がなされるように様々な弁護活動を行っております。
少年事件
少年(20歳に満たない者)が犯罪を行ったり、素行不良で犯罪を行うおそれがあったりするなど家庭裁判所で処分を受ける可能性があるような場合に、相談を受け適切な活動を行います。
少年事件であっても、通常の刑事事件と同様に、逮捕・勾留をされる場合も多いですから、弁護人としての活動を行うこともあります。また成人は、捜査期間が満了して起訴等の処分がされますが、少年の場合には、原則として事件を家庭裁判所で審理しますので、その場合に付添人として活動します。
一般的に、少年は捜査機関の追及に対する防御の能力も経験もありません。
過去の裁判例を見ても、警察官から暗示・誘導をされ、やってもいないことを認めてしまった場合もあります。
弁護人・付添人活動を通じて適切に少年を助力し、捜査機関の追及から少年の権利を擁護します。また大人への刑罰と異なり、家庭裁判所が処分を決める際にはやってしまった犯罪の重さだけではなく、少年の環境や資質からどのように処分するのが少年の立ち直りに効果的であるかという視点も重視されます。そのため、犯罪に加担してしまっていた場合には、両親とも共同して、犯罪を行ってしまった原因とあるべき更生の方法を探したりします。また、被害者と示談交渉を行ったりと、少年審判に向けた全般的なサポートを行います。
刑事事件の取扱事例
【処分保留・早期釈放】連続侵入盗事件で捜査官を説得して処分保留釈放となった事案
依頼者は、侵入盗(店舗あらし)の犯人として逮捕・勾留され、余罪も複数ありました。 一方、依頼者の母親は、依頼者が若年であり初犯でもあることから、早期の身柄解放を得て社会内で更生させ(詳細を見る...)
【早期保釈】複数の余罪が認められる窃盗(万引き)事件で、余罪立件前に保釈となった事例
依頼者は、窃盗(万引き)の犯人として逮捕・起訴されました。 その時点で依頼者は複数の余罪を自白しており、犯行状況が撮影された防犯ビデオ映像も押収されていたことから、更に複数の余罪の(詳細を見る...)
【早期釈放・起訴猶予】覚醒剤密輸の容疑で逮捕、勾留されたが、不起訴となった事例
被疑者は、覚醒剤密輸に関与したことを疑われ、逮捕・勾留されました。 被疑者の知人が海外から送られてきた覚醒剤を受け取る役割を担い、被疑者は、その知人に、密輸事件を紹介したということ(詳細を見る...)
【起訴猶予】迷惑防止条例違反(盗撮)で不起訴となった事例
被疑者は、女性のスカートの中を撮影し、迷惑防止条例違反行為が問題となりました。 (詳細を見る...)
【早期釈放・起訴猶予】強盗致傷罪で逮捕されたが、窃盗・暴行罪が認定されて不起訴となった事例
被疑者(50代・女性)は、スーパーでの万引きが見付かり逮捕されそうになったときに、相手の手を振りほどこうとして怪我を負わせてしまったことから、強盗致傷罪で現行犯逮捕・勾留されました(詳細を見る...)
【減刑】強盗致傷事件で求刑の半分以下に減刑された事例
依頼者は、共犯者(友人)と共に、被害者を呼び出して暴行を加え、金品等を奪ったという強盗致傷事件で起訴されました。 客観的な事実関係には大きな争いはなく、主として、刑の重さ(量刑)が(詳細を見る...)
【無罪】殺人事件で無罪となった事例
依頼者は、複数の知人(A、B、C及びD)と共謀して、被害者を殺害したとの嫌疑をかけられ殺人罪の共同正犯として起訴されました。 被害者を殺害した実行犯Aは、Bから殺害の指示を受けて、(詳細を見る...)
【不起訴】覚醒剤密輸被疑事件で不起訴処分となった事例
依頼者は、海外に家族旅行に出かけ、夫婦で帰国したところ、税関検査で所持品に覚せい剤が隠されていたために逮捕されました。依頼者は、自分の所持品に覚せい剤が隠されていることなど全く知ら(詳細を見る...)
【早期保釈】連続窃盗事件で検察官と交渉して早期の保釈を得た事例
依頼者は、窃盗(置き引き)の犯人として逮捕・起訴されました。 依頼者は、母親の金銭的援助を得て、早期の保釈を希望していました。 しかし、検察官から「数件の余罪があり追起訴予定である(詳細を見る...)
【DV・早期釈放・不起訴】DV事案で早期釈放と不起訴を得た事例
依頼者は、中学生の息子がしつけに従わないことに腹を立て、手元にあった小物を投げつけたところ、打ちどころが悪くて息子が二針縫う怪我をしてしまいました。 そこで慌てて救急車を呼んだとこ(詳細を見る...)