中井弁護士が千葉県警察「留置専科」の講義を担当しました。
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2025年12月
弁護士 中井淳一
2025年11月下旬に、千葉県警察学校で留置担当の警察官に向けた「留置専科」の講義を担当しました。
逮捕・勾留された被疑者・被告人との接見は、刑事弁護人の活動の基礎となる非常に重要な要素です。現状の実務では、被疑者段階での身体拘束は警察署の留置施設で行われることがほとんどのため、警察署での接見が滞りなく行われなければ十分な弁護活動ができなくなってしまいます。
こうした観点から、講義では、刑事弁護人として警察署内の留置施設で数多くの接見を行ってきた経験を踏まえ、被疑者・被告人の接見交通権を十全に確保するために留置施設の担当警察官に心がけて欲しいことなどについて、刑事弁護人の視点から説明を行いました。
また、近年では、勾留中の被疑者ノートの取扱いについて、留置施設の対応の違法性を認める裁判例も散見されます。そのため、警察署の留置施設での被疑者ノートの取扱い時の注意点等についても、裁判例を踏まえた講義を行いました。
講義を担当したことで、日頃から頻繁に行っている警察署での接見について、改めて理論的に考え直す機会となりました。今後の実務に生かして行きたいと思います。
★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★




