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Q 息子が特殊詐欺の「受け子」として逮捕されました。どうしたら良いでしょう?

よくあるご質問刑事事件

 息子が特殊詐欺の「受け子」として逮捕されました。どうしたら良いでしょう?

 

 特殊詐欺の「受け子」として逮捕された場合、初犯であっても起訴される可能性が極めて高いです。
  そのため、できるだけ早めに経験豊かな弁護士に相談した上、十分な対策を取る必要があります。
  ここでは、その対策を簡単に御紹介しますが、対応の仕方や、どこに力をいれるのかは、事案によって異なりますので、もしお困りの場合は、すぐに御相談下さい。

 

 特殊詐欺事件の「受け子」や「出し子」として逮捕された場合、仮に起訴できるだけの証拠が揃っていたとすれば、たとえ初犯であっても起訴されてしまうことが多いです。
  そのため、逮捕された場合には、まず、捜査機関が起訴できるだけの証拠を揃えているかどうかを、慎重に見極める必要があります。
  そこで、弁護士が御依頼を受けた場合は、すぐに、逮捕された息子さんに接見に行き、弁護士としての経験を踏まえたポイント(被害者に顔を見られている可能性があるか、防犯ビデオに顔写真が撮影されている可能性があるか、スマホやsuicaで足跡が把握されている可能性があるか等)に照らして、詳しい事情をお聞きしながら、警察がどの程度の証拠を握っているのかを探ります。
  その上で、仮に証拠が乏しい事件だと判断した場合には、黙秘権の適切な行使の方法などを息子さんにお伝えしつつ、必要に応じて、勾留に対する準抗告(裁判所に不服を申し立てて身柄の釈放を求める手続)なども行いながら、息子さんの身を守る手助けをすることになります。

 

 一方、仮に息子さんが事実を認めており、捜査機関が相当程度の証拠を集めていることがほぼ間違いないような場合であっても、弁護人の手厚い援助が必要なことに変わりはありません。
  犯罪組織から特殊詐欺の「受け子」に関与させられた場合、それが1回だけで終わることはまずなく、何度も犯行を重ねてしまうことがあります。
  その場合、仮に、息子さんが関与した全ての犯行を逮捕・起訴されてしまったとしたら、被害額が積み重ねられて多額となり(弁償を考えても難しくなります)、それに応じて、判決の結果も厳しいものになることが予測されるからです。
  ですから、御依頼を受けた弁護士としては、息子さんから良く事情をお聞きして余罪の状況を把握し、かつ、警察が余罪についてどの程度の証拠を持っているのかを予測する必要があります。
  その上で、必要があれば余罪に関わる事実について黙秘を勧めるなど、息子さんにとって最善の対応方法を助言していくことになります。

 

 さらに、捜査・起訴の方向性についてある程度の予測が整った段階で、保釈を考えることになります。
  その場合でも、捜査機関は余罪捜査に時間をかけることが多いので、弁護士が検事と交渉するなどして追起訴を急かしつつ、裁判所に保釈を認めてもらいやすい環境を整えるなどして、来るべき保釈請求の日に備えることとなります。

 

 このように、特殊詐欺の「受け子」として逮捕された場合の対応は、ケース・バイ・ケースになりますので、迷うことなく、すぐに経験豊かな弁護士に相談することをお勧めします。
  法律事務所シリウスには、刑事事件の経験豊かな弁護士が複数在籍していますので、是非、お気軽に御相談下さい。                             

 

★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★