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イギリス便り⑬~LLM module② International Criminal Law~

2021.02.01ブログ

 国際刑事法(International Criminal Law)は、LLM(Criminal Litigation)で学べる刑事法分野の1つです。

 国際刑事法は、第二次世界大戦後に基本的な枠組みが成立してきた比較的新しい法分野です。ニュルンベルク裁判、東京裁判から、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所、ルワンダ国際刑事裁判所といったアドホックな裁判機関による司法権の行使を経て、現在は、国際刑事裁判所(International Criminal Court)における国際犯罪の処罰が主要な議論の対象となっています。

 国際刑事法の手続面における重要な原則として、国内の刑事司法権に対する「補完性」が挙げられます。これは、国内裁判所による刑事司法権の行使が可能な場合には、国際刑事法による司法権が認められないという考え方で、各国の統治権の尊重を基礎としています。そのため、国際刑事法の実体法において、処罰可能な犯罪は4つの主要犯罪(ジェノサイド、人道に反する罪、戦争犯罪、侵略)に限られています。

 一般的な国内の刑法・刑事訴訟法といった分野とは異なり、適用される場面は極めて限定的であるため、日本国内での認知度もあまり高くない法分野かと思われます。ただし、国際的なテロリズムなど昨今の国際犯罪の増加により、社会的な重要性を増しつつある分野と言えるかもしれません。

 

弁護士 中井淳一

 

 

 

 

★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★