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オート・キャンプと犯罪

2020.10.26ブログ

1 最近は手軽に楽しめるオート・キャンプが人気ですが,テントなどの装備品をいちいち自動車から降ろすのも面倒だと,自動車に積んだままにしている方も多いのではありませんか(筆者もその1人です。)。
  しかし,キャンプの装備品の中には,ナイフや燃料などの危険なものも含まれており,その取り扱いを誤ると犯罪とされる危険もあるので,注意が必要です。
2 例えば,キャンプの醍醐味である屋外での自炊には必須のナイフですが,これを自動車に積んだままにしていると,銃砲刀剣類所持等取締法(以下,「銃刀法」といいます。)22条違反の罪に問われる危険があります。
  銃刀法22条は,「正当な理由」がなければ,刃体の長さが6センチメートルを超える刃物を携帯してはならないと規定しており,これに違反した場合,2年以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられます(銃刀法31条の18第3号)。
  もちろん,キャンプ場ではナイフは屋外調理等に必要な器具ですから,それを自動車に乗せてキャンプ場まで運ぶ行為には,「正当な理由」があると認められます。
  しかし,キャンプ場から帰宅後も,ナイフを車内に放置し,自動車に積んだままで買物や仕事に出かけた場合にまで,携帯の「正当な理由」があるとは認められません。
  もし,そのようなときに,たまたま交通検問を行っていた警察官にナイフが発見された場合には,銃刀法22条違反の嫌疑で検挙される危険があります。
3 また,夏の暑い時期に屋外に車を止めていると,自動車内の温度が急激に上がってしまうことがあります。
  このようなときに,自動車内にキャンプ用の燃料を置きっ放しにしていた場合,その燃料が発火して自動車を大きく炎上・爆発させたり,場合によっては,付近の建物にその炎を燃え移らせてしまったり,近くに線路があれば電車を止めてしまったりする危険があります。
  この場合,自動車や燃料の持ち主は,起こした結果に応じて,失火罪(刑法116条2項),過失激発物破裂罪(刑法117条2項),過失往来危険罪(刑法129条1項)の罪に問われる危険もあるのです。
4 ですから,ナイフや燃料は,キャンプ場に出発する直前に自動車に積み込み,キャンプ場から帰ってきたらすぐに自動車から降ろして,自宅の安全な場所に保管しておく必要があります。
  ちなみに,筆者の場合,写真のように,ナイフや燃料は食材や水を入れるバスケットに収納することに決めており,食材とともにキャンプ場に向かう直前に自動車に積み込み,キャンプ場から帰ってきたら自宅に戻すよう心掛けています。

 

 

★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★