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裁判員に選ばれたら何をするのですか?

よくあるご質問裁判員制度

裁判員法の定める裁判員の権限(裁判員法6条)

  • 事実の認定
  • 法令の適用
  • 刑の量定

事実の認定

過去にどんな事実があったのかを証拠を見たり、聞いたりして、判断して頂くことです。

裁判において、検察官は「被告人が犯人だ」と主張します。
そして、検察官はそれが「常識に従って判断をして間違いない」というレベルまで証明しなければなりません。もし、被告人が犯人かどうか疑問がある(疑問が残る)のであれば、無罪となります。

すなわち、裁判員の方には、証拠を見たり聞いたりして、「被告人が犯罪行為をしたことが間違いない」かどうかを判断して頂くことになります。

法令の適用

事実の認定」で認定した事実に基づいて、その事実に法令をあてはめる作業です。

どんな法令があるか、その法令をどんな場合に適用すべきか(法令の解釈)は、裁判官(時には検察官弁護人)から指摘や説明があります。その指摘や説明に従って、その事件にどの法令を適用すべ きかを判断することになります。

例えば、被告人が通行人のハンドバッグを強引にひったくってその人に怪我をさせたという事実が認められたとします。
刑法という法律の解釈によ り、強盗罪という罪が成立するためには、「犯人が暴行・脅迫によって被害者の反抗を抑圧(肉体的あるいは精神的に抵抗できない状態に)して財産を奪った」ことが必要とされています。そこで、強引にひったくったという行為が「被害者の反抗を抑圧して奪った」といえるかどうかを判断することになりま す。

刑の量定

被告人が有罪であると判断した場合に、その刑の種類や重さを決めることです。

裁判員裁判の対象事件については、死刑懲役刑禁錮刑などの刑が定められています。
このうちどの刑を選択するかを決め、さらに懲役刑であれば無期懲役(期間を定めない懲役刑)にするのか、有期懲役(「懲役10年」というように刑の期間を定めて言い渡す懲役刑)にするのか、有期懲役にするなら何年の刑期にするのかなどを決めて頂くことになります。

★千葉市の弁護士事務所『法律事務所シリウス』より★