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中井淳一弁護士の論考が季刊刑事弁護90号に掲載されました

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 当事務所に所属する中井淳一弁護士の論考『覚せい剤密輸事件における「違法薬物の認識」と経験則』が季刊刑事弁護第90号に掲載されました。
 覚せい剤密輸事件(営利目的輸入)は,裁判員裁判の対象事件です。この類型の事件では,「違法薬物の認識の有無(違法薬物が荷物等に入っていると分かっていたか否か)」が争点となることが多いですが,有罪立証のための証拠が乏しい事件も多く,難しい判断を求められることが少なくありません。
 そして,裁判実務では,乏しい証拠を補うかのように,「経験則」という名の下に,定型的な推認による事実認定が広く行われています。
 論考では,こうした裁判実務の分析をベースとして,覚せい剤密輸事件の裁判員裁判において「経験則」というものがどのように裁判所に用いられているか,その問題点はどこにあるのかといった点について検討されています。
 覚せい剤密輸事件における弁護活動に参考になる内容となっておりますので,興味のある方はご一読ください。