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インフォームドコンセント、説明義務の問題

用語集

インフォームドコンセント(informed consent)とは、直訳すると「説明と同意」という意味です。医療の現場においては、医師が十分な説明を行った上で、患者から同意を得るという意味で使用されています。
例えば、ある手術を行う前に、その手術の内容・効果・それに伴うリスクやその手術を行わない場合の結果等を説明した上で、その手術を実施することについて患者から同意を得るということです。

説明義務とは、契約や法令に基づき、契約当事者の一方から相手方に対して説明をすべき義務のことをいいます。医師・弁護士等の専門家は、患者や依頼者に対して一定の事項を説明すべき義務を負いますし、金融機関あるいは特定の業者が、契約締結時に説明しなければならない事項もあります。
説明義務違反があった場合の効果としては、契約の無効・取消原因となったり、自己決定権が侵害されたことに対する慰謝料や説明義務違反によって生じた損害の賠償責任の根拠になる場合もあります。

医療事故の場合に、医師が、どの範囲で患者に対して説明義務を負うかについては患者の疾病の内容・程度や今後行う治療方法等によって異なりますが、具体的な手術を行う場合に、その内容・リスクの説明をすることは当然のことだと思われます。もっとも、医師が、その他の先駆的な治療法等に関する説明義務を負うかについては微妙な場合も多いと思います。

また、説明義務違反はあるが医師が医療水準に従った治療を行っていた場合には、その治療行為そのものについては過失がないということになりますが、説明義務が果たされていた場合には、患者がそのような治療を選択しなかったと認められる場合には、治療によって生じた損害全てを賠償しなければならない場合もあります。